この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night 2
第32章 雪

 ーー見下してたんだろ? 汚いって思ってたんだろう?

 ふいに宵の脳裏に、春加の言葉が蘇る。
 おそらく自分に対してではなかったその問いかけは、桃華に向けたものだろう。取り乱した姿や悲愴な声は、いつもの春加とだいぶ様子が違っていて、宵の中で引っかかっていた。

「ーーなあ、晃。セックスって、そんな汚いかな?」
「え?」

 意表を突いた質問だったのか、晃はわずかに首をかしげた。
 宵は重ねて問う。

「大勢とセックスしたら、セックスした数だけ汚れるもんなの? その感覚、よくわかんなくてさ」
「……まあ、汚いか綺麗か聞かれたら綺麗ではないと思うけど。体を清潔にしてから始めたかどうかにもよるし、セックスそのものだけでなく、キスも細菌交換してるようなもんだしね。だからって、人数が多いからその分だけ汚れるってわけでもないと思う」
「いや、そーゆう話でもなくて……」

 そりゃ、生き物同士がくっついて何かしらしてるのだから、綺麗ではないだろう。無菌室でもあるまいし。

「どういう意味での『汚い』かはわからないけど、物理的な意味じゃないなら『心』の問題かもね。ーー誰かに何か言われた?」
「いや……」

 宵は首を振った。
 ふいにキスされる。
/626ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ