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第33章 撮影旅行前夜

　メインは挿入の準備でいいということだろうか。
　浅く晃のを咥えたまま、後ろをほぐす指の動きも再開させた。
　二本に増やし、抜き差しを繰り返しながらゆっくりとまわす。

「ん、ふ……う」

　さっきよりも、指を増やしただけ刺激は強い。ローションのせいか、ぬちゅ、といういやらしい音に聴覚まで刺激されている。
　口腔には、硬くて熱い晃の感触。気持ちよすぎて、自然と腰が揺れてしまう。
　ひく、ひく、と中が宵の指を締め付け始めていた。宵はさらに指を増やし、奥まで挿入しようとしたが、指では欲しいところまで届くはずがない。
　宵はたまらず、晃のを抜いて懇願する。

「挿れて……奥、もう平気だから……」
「じゃあこっちもちゃんと濡らして」

　宵は頷いて、再び晃のを咥える。舌で唾液を絡めていこうとした瞬間、喉の奥までねじ込まれる。

「……っ」

　苦しさに首を振ろうとするも、頭を抑え込まれてそれもかなわない。
　仕方なく晃のを舐めるも、いつものように抜き差ししてくれるわけでもなく、ずっと奥に突っ込まれたままは辛い。
　一分ほどで限界で、宵はどうにか晃のを抜こうともがく。

「あ、ごめん……っ」

　晃はようやく気付いたらしく、慌てて引き抜いた。
　宵は何度か咳き込み、肩で息をする。