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Memory of Night 2
第36章 洞穴

 アメリアは宵をいろいろな場所に立たせ、離れてみたり、近づいてみたりしながら、何かイメージを掴もうとしているようだった。
 指示以外はほぼ無言で、衣装合わせの時のような真剣な眼差しを向けてくる。普段とのギャップとスイッチの切り替えの早さが凄まじい。
 時折洞穴全体を見渡しながら、何かのバランスを考えているようだった。そしていい位置を見つけると、スマホで何枚か写真を撮った。
 それをひたすら繰り返す。
 宵は内心首をかしげていた。
 メイクも落としてしまったし、服装なんて黒のスウェットに上着のみだ。こんな格好で洞穴に立ったところで、イメージなんて湧くのかと思う。
 けれどアメリアには、何かが見えているようだった。
 春加もいつの間に戻ってきたのか、洞穴の隅、アメリアより離れた場所で腕組みをしたままこちらの様子を窺っている。
 この作業に関しては、アメリアに一任しているようだ。
 どれほどの時間が経ったのか。ふいに、アメリアの表情が変わった。
 スマホでパシャパシャと写真を撮っている。
 ようやく写真を撮るのをやめ、今度はスマホをいじりはじめてしまった。その間指示も特になし。
 洞穴の奥に立たされたままさらに数分が経過した。
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