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Memory of Night 2
第7章 緊縛イベント

 晃の手に太ももを撫でられる。内側の、中心に近い場所を手のひらで擦られ、ぞくぞくしてたまらなかった。近くに触れてくるくせに、気持ちがいい場所には触らない。
 ずくんとまたあそこが疼いた。

「早く……」

 今の状況がいたたまれず、そう催促する。
 晃は頷いて、赤い縄を宵の首にかけた。縄は思いの外冷たくて、首や肩に触れた瞬間宵はびくりと体を震わせてしまった。

「緩めに縛るつもりだけど、痛かったり苦しかったら言ってね」
「……うん」

 晃はスマホを時折見ながら、器用に輪っかを作っていく。

「宵の肌、白いから赤い縄がよく似合うね」
「嬉しくねーって」

 晃が笑う。再び手順を確認しつつ、体の真ん中に縦に三つ輪っかを作り、そのまま股の下へと通していく。

「ん……」

 敏感な部分に晃の手や縄が何度も触れ、つい小さく吐息をこぼしてしまった。

「興奮する?」

 首を振る。縄が擦れて、また小さく震えてしまう。

「宵の、どんどん大きくなってるよ?」
「言うなって……」

 晃は4つめの輪っかを、勃ちあがった宵のものにくぐし、そのまま縄を後ろへとくぐした。

「あ……っ」

 縛られて悦ぶ趣味なんてないはずなのに、縄が肌の上をすべっていくたび、変な声が漏れてしまう。晃の狙い通り、中途半端な前戯に体が敏感になってしまっているようだった。
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