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Memory of Night 2
第48章 蜜月

 その重みや感触に、つい怒りも落ち着いてしまいそうになるが、幾つかの疑問はまだ晴れない。

「じゃあ、なんで一人でなんかしてんの?」
「あー、それは……」

 晃はわずかに恥ずかしそうな声で、間を開ける。

「……君とするのが本当に久しぶりだったから、また理性飛ばして止まらなくなっちゃったらやだなと思って一回抜いとこうと思っただけ。そうしたら、一番ムラムラしてるタイミングで君が来るから」
「知るか、そんなの!」

 確かに絶頂間近の晃が一番興奮している時に覗いてしまったのかもしれないが、どんなタイミングだろうと襲っていい理由にはならないはずだ。
 だが、少し安心した。どうやら一人でする方が好きになってしまったわけではないらしい。

「てっきり、俺とできない間に一人でばっかしてて、そっちの方が気持ち良くて、ハマって自慰の方が好きになっちまったのかと思った……」
「ええっ?」

 晃は大きく目を見開いた。そして、こらえきれないとばかりに噴き出す。

「そんなふうに思ってたのか。だからわざわざ見にきたのか、さっき浴室まで」
「……違うって! あれはたまたま! もう、笑うな」
「ごめんごめん。なんか嫉妬されてるみたいで嬉しくて」
「そういうんじゃねーって」
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