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Memory of Night 2
第48章 蜜月

改まって行為に及ぶのは本当に久しぶりで、なんだか妙に照れくさい。
小さな明かりのみの寝室で、晃は探るように宵の全身にキスを降らす。
「ん……あ……」
浴室の中での荒々しいものとは違い、一つ一ついとおしむような、丁寧でやさしい唇だった。
「俺の指、濡らして」
晃は右手の人差し指と中指を宵に咥えさせた。これがなんのためで、この指で何をされるか考えるだけで、また奥の方が熱くなっていく。
やがて服を全て脱がされ、足を開くよう命じられた。
「痛みがないように、丁寧にほぐさないとね」
「……ん」
頷いたものの、たった一本で異物感が強かった。宵は目を閉じ、眉間にわずかに皺が寄る。
「痛い?」
「……平気、だけど」
「無理しなくていいよ。膝立ちになれる?」
「……膝立ち?」
その方がほぐしやすいのだろうか。言われた通りにすると、晃の頭がちょうど宵の胸辺りになった。
「ああ……っ」
突起を口に含まれる。予期していなかったせいか、甘ったるい声が漏れる。
舌先で転がされるだけで、痺れるような快感があった。
再び吸われ、晃の舌で舐められるとたまらなかった。気持ち良さに目眩がしそうだ。だが、意識がそちらに集中していたタイミングで、晃は指を奥まで挿入した。

