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Memory of Night 2
第49章 エピローグ

「君もしとく? 雇用契約」
「何言ってるんですか? 俺は東京の医大に行くので」
「でもどうせ、宵くんに会いにちょくちょく帰ってくるでしょ? 夏休みとか。バイトも社会勉強になるよ? それに、宵くんが変な客にちょっかい出されてないか、心配にならない? 雇用契約さえしとけば、時給貰いながら宵くんの様子も見れるし、一石二鳥じゃない?」
「…………でも、実習もあるし卒業まで一回もバイト入らないかもしれないですよ?」
「それでもいいよ、もちろん。とりあえず、雇用契約だけ」

 ……雇用契約だけしとくバイトとは一体なんなのかもうよくわからないが、結局宵に釣られ、言われるがまま契約書にサインをして帰ってきてしまったのだった。

「あの人が、君の叔父になったんでしょ?」
「まあ、一応戸籍上は」

 千鶴が叔母、その結婚相手である亮が叔父ということになってはいるが、接し方を変えるつもりは宵にはなかった。宵の中ではあの人は、バイト先のマスターのままである。それ以上には考えたくない。
 それに、あまり近しくなって、過去を知ってしまうのも怖い。

「……俺、あの人だけは怒らせない方がいいと思う」
「…………俺も思う」

 晃の言葉に、宵も神妙な顔で頷いた。
 二人の脳裏には、亮の上半身を鮮やかに彩る和柄が浮かんでいるのであった。
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