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訪問 パティシエSana
第17章 新店のお披露目
 早朝にSanaは出勤して、ラボ長たちと新店の焼き窯でビスキュイを焼き試験を繰り返していた。焼立てを供給することを新店のコンセプトにしていた。安定した完成度を維持するのは焼きを繰り返してみないと分からないのである。それが安定しないとビスキュイサンドも出来ないからであった。焼き菓子の甘い匂いを店内外に出してこその焼き窯であった。マロンビスキュイサンドを看板商品としていた。何故かマロンのつく商品が多かった。Sana特性のマロンケーキはピンクの星が上部にあってリーフ状のチョコが乗っていた。林はそれを見て何とも言えない顔をしたものだ。
 その他のケーキ類の商品はラボから毎日届けられる。がエクレアは店頭でクリームの充填をするこだわりを見せていた。その分店員とパテェシエに負担が掛かった。幸いにも愛がたっぷりの複雑な関係者が集まっていて、傍から分からない繊細な人間関係であった。
 人物を整理すると、
 店長は専務で林の妻であり、Sanaの愛人Minaこと三奈子。時々はさぼりで欠勤しがちでいてもほとんど何もしない。
 副店長兼専属パテェシエのSana。皆を統率し絶対服従の専制君主である。
 専属パテェシエ助手のAya。下働きが性に合っているのか何でもこなす。ラボ長は言い成りなのであれこれ自分の手下に使っている。
 当面出向の焼き窯担当兼ラボ長のAyaのパパ。とにかく窯かAyaの傍にいつもいる。
 それに毎日奥さんと愛人を送って来る林社長。いるだけでかえって邪魔と皆に言われてしょげている。大概はSanaの傍かMinaの傍いる。時々Ayaに睨まれてこそこそとしている。
 ショッピングセンター担当および広報の井上。全体を見ないといけないのに毎日やって来ては周辺をうろついている。尻を押さえながら盛んに写真を撮っているが目的は不明である。その様子を眺めながら、Minaは井上の尻と股間を見てにやにやしている。
 ラボ長以外は全てがSanaの関係者である。皆がSanaと互いの裸を知っている危ない関係である。Sanaに訊くとあっけらかんとして喋ってしまうかもしれないがそれらは秘密なのである。
 
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