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訪問 パティシエSana
第17章 新店のお披露目
Aya宅での修羅場には関係なく、目出度く新店の開店披露日を迎えることになった。お天気も上々で開店日に相応し良い日よりとなって朝を迎えたのであった。
前日夜から借り上げ寮の閉鎖に伴って明け渡しが迫ってきて荷物の整理と最終の運び出しをするため泊まっていたSanaは仮眠から作業を再開して、漸くめどがたったのでほっとするともう早朝で明るくなって来た。点けていた灯りを消してベランダのガラス戸を開けると外気がひんやりと室内に流れ込んできた。
そこに、いきなり呼び鈴がなったと思ったら続けて玄関ドアを開ける音が響いたので、驚いて振り向くと大きな影が塊となっていたがそれは見慣れた影であった
「Sana、大丈夫かい。居るのだろーSana」と少しながら調子が外れたRinこと林社長の声が響いた。
「あっ、いたいた。暗くないかい」と言いながら部屋に這入ってきてSanaの前に立った。
「如何されたの。おみえになる予定でしたか」といささか面食らったSana。
「いやー、暗いうちから起こされてさ、専務から手伝いを兼ねた迎えに行けとのお達しでね」と言いながら辺りを見渡していたが、
「いやー、すっかり出来あげっているじゃないか」とほっとして云った。
「それは、それは有難うございます。運べるようにはなったと思いますので予定通り宜しくお願いします」とRinのネクタイを直しながら言った。RinはSanaに軽くくちづけをして、
「あぁ、午後には若いのが取りに来て内に運ぶようになっているよ」
「ぬかりはないわね、Mina専務様のお手配で・・」と言っている最中に唇を塞がれ、頭と腰を抱えられてしまった。
辺りには脱ぎ捨てられた上着やズボンの上にSanaが来ていたスエットも混ざって散らかっていた。男と女は全裸で薄暗い朝の光のなかで久方ぶりに体を求め合った。開店の準備や披露の段取りで忙殺され同居していてもすれ違いになることが多かったのであった。
もういっかな男の一物はSanaの体に挿入されて動くたびに、
ぴちゃ、ぴちゃと、音を立てている。
男も腰をふるが女も腰をふる。