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第17章 新店のお披露目

　そこに、SanaがAyaとその旦那になったラボ長と一緒にやって来て、何食わぬ顔で互いに挨拶を交わした。そして、結婚の報告もその場で披露され、盛大に拍手で祝福されたAya夫婦であった。
　AyaはSanaと同じ柄ではあったがメイド風の出で立ちのミニスカートにニイトップの白のソックスを履いていた。屈めばお尻が見えそうな丈であったので林はドキッとして思わず足のつけ根を凝視してしまった。慌ててラボ長がAyaの前に出て林の眼から隠した。それにしても短いのであった。レース仕立てのペチコートの裾が僅かに隠していなかったらガールズバーのコスプレと遜色なかった。帽子はパテェシエ帽ではあったがSanaより小さくて幼さがでていた。人妻が着るにはちょっとと言う感はあったがSanaは許さなかったので当初の通りの出で立ちにAyaはなった。バイトの子とは帽子の部分以外は同じでその子達と揃って並ぶと遠目にも賑やかあった。何せ若さ溢れるままの表情がでて、林は胸にぐっときて下半身が反応するのを胡麻化すのに苦労した。まさかと思うが、Ayaはショーツを履いていなかもと想像した林はそれだけで頭がくらくらとするのであった。ラボ長はいい年をして若い妻を迎えたのを良いことにAyaに遠慮なく影のようについてまわっている。林は嫉妬と怒りが沸々と湧いて来て、見るに堪えないと何処かに行ってしまった。
　焼き窯に火が這入って温度が上がってくると、ラボ長とSanaが窯の中を仲良く覗いている。と、慌ててAyaがやって来てSanaを呼ぶのであった。AyaはSanaがラボ長の背中を胸で押しているのを嫉妬したのである。この頃よく見る光景であった。Sanaは話をしながら、ふくよかな胸で円を描くように押すのであった。そして、それが満更でもない亭主の様が腹ただしのであった。そうした仕儀になると、いつの間にか林もやって来てその仲間に加わるので狭い焼き窯周辺が混雑した。
　次々と完成していくスイーツ類と定時に運ばれてきた品々の陳列をおえたころ、松葉杖の男がこつん、こつんと音を鳴らして遣って来て、
「あぁ、ここだ。ここだ」と言って額の汗を拭った。