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第17章 新店のお披露目

　あの男は昨夜Ayaから新店にいるがネットが使えないと泣訴してきて呼ばれたのであった。色々聞き出すと設定がされて無くて未開通のままであるとのことであった。Sanaから手配しておくように申し付かっていたのを失念していたAyaであった。結婚にいたる騒動の中では致し方がなかったが「何とかしなさい」とSanaに怒られたのであった。LINE電話であの男とやり取りしていると、Sanaが割って這入って強引に明日朝一番を要望した結果であった。『おまたの時は飛んで来るのに本業の仕事となるとぐずぐず言うのね。とにかく明日朝お願いしますね、宜しく』と通告したのであった。あの男は先約を遅らせ、時間外にやって来たのを、関係者一同がお迎えしたのであった。頑張って来た甲斐あってかSanaと目を合わせ、Mina、Ayaの姿を見ながらなぜか涙ぐむのであった。それでも開店までの時間がないと作業に掛かった。
　開店時間が迫って、設定が終わろうとしたころ再び井上がやって来きた。
　井上が開店披露の記念に一同の写真を撮りますと言って一同を陳列ケースの後ろに並ばせた。林社長は右にMinaを左にSanaを従えてたち、Sanaの隣にはAyaがSanaの腕に手を回して並び、Ayaの隣にはラボ長がべったりと立った。