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訪問 パティシエSana
第1章 出会い
女は訊かれもしないのに話始め、その顛末を述べた。それは、同居していた元彼がいたずらでアダルトサイトを夜中に散々閲覧した結果であり、パソコンは女の物で普段は触らせてはいなかった。そのことで大喧嘩となり、もともとあまりそりが合わなくなって来ていたのもあって独居を決意した。ほとんど着の身着のままであったから、生活感がないのも肯けた。パソコンに詳しそうな知人友人にそれとなく尋ねると初期化が必要であること、そうするとデータが消えてしまうことになる。自分の体の一部と言っていいレシピやため込んだ製作動画も無くなってしまう。女はパティシエを目指していた。菓子職人として2年間の修業が終わって菓子技能士2級に挑戦するところであった。受かれば晴れてパティシエで独立もできる。少女時代から高校、専門学校と紡いできた夢がかなうことになる。
データのバックアップはろくに取ってない。取り方も詳しくは分からない。女は途方にくれて今日を迎えた。別のインターネット業者で女性のサポートを依頼し何とか削除を試みたがスキル外とサポート外を盾に断られたとのことであった。そして、いよいよ困って接続会社を変更し改めて設定サポートを依頼した。その際、うれしくない表示が出て困っていると相談すると、ウイルス対策が必要なようであるとの回答であり、派遣したスタッフに相談してほしいむねの期待出来そうな話にはなった。が、羞恥心との闘いに勝たねばならず、ここ数日紋々としていたのであった。
データのバックアップはろくに取ってない。取り方も詳しくは分からない。女は途方にくれて今日を迎えた。別のインターネット業者で女性のサポートを依頼し何とか削除を試みたがスキル外とサポート外を盾に断られたとのことであった。そして、いよいよ困って接続会社を変更し改めて設定サポートを依頼した。その際、うれしくない表示が出て困っていると相談すると、ウイルス対策が必要なようであるとの回答であり、派遣したスタッフに相談してほしいむねの期待出来そうな話にはなった。が、羞恥心との闘いに勝たねばならず、ここ数日紋々としていたのであった。