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訪問 パティシエSana
第7章 Sanaの歓喜
 Sanaは脱がされた服を着て靴を履いて身支度を整えると、女と入れ替えに案内人がまたやって来て、
「お帰りは車でお送りします」
「人目につかないようにしますのでお任せください」と言って手招きをした。
 Sanaは落ち着いて来たが頬の火照りは未だ取れていなかった。ゆるゆると従って、階段を降りると地下駐車場に出て、黒のワゴン車に案内された。重たくなった体をシートに埋もれているとやや乱暴な運転で地下通路から通りに出た。
 外はありふれた日常を刻んだ風景であった。さっきまでの情景は嘘のようで、非日常の世界とほんの少しの差でつながっている。カーテンの隙間から見えるごく当たり前の世界は眩しくいつもの喧騒の中にあった。Sanaはその差にニンマリとして今まで浸っていた異世界を受け入れた。

 車は馴染のあまりない地下鉄の駅入り口に止まった。案内人の男は紳士に戻ってSanaの手を取って車から降ろしてくれて、
「Sanaさん、本日はありがとうございました。ご苦労様でした。また、ご連絡があれば幸いです。迎えの車をご希望でしたらこの場所にてお待ちしています。どうぞお気をつけてお帰りください」と恭しく頭を下げた。
「お世話様でした。堪能しました。ありがとうございました」と、Sanaも頭を下げた。
案内人の紳士は、紙袋を差し出して言った。
「Sanaさんの私物と、記念品が這入っています」
Sanaは素直に受け取って、もう一度頭を下げて地下鉄駅の階段を降りて行った。

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