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訪問 パティシエSana
第9章 訪問、三度のあの男

「その案内人はきっとサロンかクラブの人でマネジャーか何かで、時にはお客のお相手もするのだと思う。見知らぬ女の人はSM嬢で普段は出演している。急な事なのでお客は少なかったみたいだったが事前に分かっていたら相当這入ると思うね。まあ、馴らしで、体験というところで軽く済ませたが、次は縄やら鞭やら出てくるかもしれないね。だから、またお出で戴くためにお試しグッズをお土産にくれたのだと思う」と感想を含めて返事をした。
「て、事はお客からお金を頂戴しているのね。わたしタダで出演したわけだ。それでお土産くれたのね、悪いと思って」と少しむくれてSana。
「いや、たぶんお披露目だから、自分の新しいペットの紹介を普通にやるのだと思う。
好事家のクラブになっているね。アンクレットと首輪をつけることで、本人も了解してやっていることになるので、ぎりぎりで逃げられると言うわけだ」
「Sanaさんもお金を払ったことになっているよ。そして笑顔で記念写真にも応じていますという事だ」とチェキの這入っていた封筒をあの男が検めると千円の領収書が同封されていた。それをSanaが見ると、
「だから、ご自分で選択してくださいといって、手を取ったのね」と頻りに関心をした。がしかし、『お披露目』をしたのを、少しも気にしていないのであった。Sanaはまた行くつもりになっているのかもしれない、案内人に誘われていたから・・・。
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