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訪問 パティシエSana
第10章 パートナー林
Sanaはあの男が帰り際に化粧箱を置いていったのを開けて見ていた。あの男は収入がないので「これを売って稼ぎの足しにしている。使い方は説明書かネットで調べてください」と言って、更に「今日はSanaさんにお勧めしようと思っていた」と照れながら言って帰って言った。開けて見ると箱の中身は藁か蔓に似たもので輪になったものや、網目のもの、紐状で乾瓢かと思うものなどが雑然と這入っていた。ただ、藁人形は明かに張型であった。藁で出来た指輪に大ぶりの丸い玉がついている物などはどういうものか分からないSanaであった。また、別に怪しげなチューブに這入ったクリーム状のものがあった。
『肥後のずいき』と箱書きある。が、ずいきとは何。
ネットで検索すると色々出て来て驚いた。こんな世界が公然と存在し、江戸時代の大奥が出て来てきて鼻白むSanaであった。あの男はこんなものを売り歩いて糊口をしのぐつもりなのであろうか。買う人が果たしているのかも聞いてみたくなった。が、あまり興味が湧かないSanaであった。そして、忘れてしまった。
『肥後のずいき』と箱書きある。が、ずいきとは何。
ネットで検索すると色々出て来て驚いた。こんな世界が公然と存在し、江戸時代の大奥が出て来てきて鼻白むSanaであった。あの男はこんなものを売り歩いて糊口をしのぐつもりなのであろうか。買う人が果たしているのかも聞いてみたくなった。が、あまり興味が湧かないSanaであった。そして、忘れてしまった。