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訪問 パティシエSana
第10章 パートナー林
「実は、Sanaさん前回の構想ではあなたに店長も兼任を考えていましたが、とりあえずパティシエ業務に絞ってスタートして貰うことになりました。法令上の資格が必要ですので有資格者を店長に当てる予定です。Sanaさんが資格を取れば全面的にお任せしたいと思っています。それは変わらないですよ。そのことを言いたくて残ってもらいました」と笑顔で言って、
「ところで、そのお詫びもかねてお食事にご招待したいのですがいかがですか」と身を乗り出して囁いた。
 Sanaはにっこり笑って、
「ありがたくお受けしますが、何時ごろでしょうか」
林社長は胸ポケットからカードを出して、
「ここに19時にいらしてください」とSanaにカードを渡した。
「では、井上さんに合流しましょう」と言って立ちあがった林はSanaの全身を舐めるように見た。特に胸のふくらみを注視し、案内しようと先に出てからは、痛いほどSanaの臀部に視線を集中した。Sanaはそれを感じて少し悪寒を覚えたが我慢して知らぬふりをした。
 製造ラインを型通りにチェックした井上はラボ長の案内で会議室に戻ってきた。事務員が茶菓をそれぞれに配って退出すると、まだ業務が残っていたSanaは挨拶して退出をしようとしたときに、何か言いたそうにしていた井上が、決心したように言った。
「Sanaさん、わたしにどこかで会ったことありませんか。よく似た方を知っている気がするのですが。駅とか電車とかで。いや場所はどうでもいいのですがね」
 Sanaには全く覚えがなく、井上の言っていることにも思い当るふしはなかったようだ。
「いえ、お人違いのようです。井上さんとは初対面です」と、きっぱり言って退出した。
 変な事を云う方だと思いながら廊下をラボの持ち場に向って歩いていて、井上の言った「駅とか電車とか」でハットなったSanaであった。
 あの時の若い男。
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