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訪問 パティシエSana
第10章 パートナー林
 一通りの料理が出で世間話や趣味嗜好の他愛無い話が続いていたが、食後の珈琲になったので業務の話に自然となった。
「今日ご紹介された井上さんはどういう立場の方ですか」とSana。
「彼かね、彼は出店予定のモールの運営会社の担当さんです。言わば稼ぎの良い業者を選定して、全体の店舗形態のバランスを考えて来店客をモール全体に流す。そして滞在時間を延ばして業績を確保する。運営そのものを企画立案する方です」と林。
「そういえば、井上さんが君のことを色々聞いてきて、替わりにラボ長に答えて貰ったけど、随分Sanaさんに興味津々みたいでしたよ」と笑って言った後、さらに本題を続けた。
「それで当社は1Fの中央よりの角で行き帰りの客足が途絶えることがない立地になっています。それは売れないのが嘘という場所なのですよ。やっと空いたのですよ。出店するなら権利が高くてもいい場所でないとダメなのでね。話があってから時間が掛かりましたよ。でも、パテスリーはすでにあるので他店との競合はありますよ」
「モール内で競合して、大丈夫でしょうか」とSana。
「そこで、Sanaさんがキーになると思っていますよ」と林。
「わたしがですか」
「そうです、若くて綺麗なパティシエールの手作り店が売りです。店名も“パテシィエ―ルSana”と名を入れたく思っています」と笑って、そして僅かな間があって言った。
「いわばSanaさんとはパートナー契約を結びたく思っています」
「え、わたしみたいな若輩者で良いのですか」とやや驚いてSana。
「期待しているのです。Sanaさんが成功することで、次に続くことが出来るようにしたのですよ。実は同形態で多店化を考えているのです」と自慢げに言ったのであった。
「パートナーとなれば色々と便宜を図れますよ」と続けた林であった。
「そうですか、実はお忘れかもしれませんがお受けするのにお願いがあるとお話しさせていただいていたのは大丈夫でしょうか」とSanaは話の腰を折るのでためらっていたが言った。
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