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訪問 パティシエSana
第10章 パートナー林
「そうでしたね。一方的な話ばかりで、ごめんなさい」と林は何だろうと考えた。
「三つほどあるのですが良いですか。一つは店名に希望があったのですが、それはもうお話をお聞きしましたのでOKです。二つ目はわたしが考えたオリジナルスイーツの提供をお願いできませんでしょうかというものです。如何でしょう」
「いいと思います。全体の打ち合わせ会議を予定していますのでその場でサンプル提案をしてください」と当然との理解を示した林であった。
「三つ目はパートナーとの提案を頂戴していますので同じようなものですが、場所を変えていただきたいと思います。ぜひ」と嫣然と笑ってSanaは言ったのだった。
「ほう、お望みならそうしましょう」と言って立ち上がった。遅れて立ったSanaの胸の膨らみを上から林はじっと見た。
林が連れて行ったのはホテルのラウンジであった。街の明かりが眩く輝き、遠くの航空障害灯が赤く点滅していた、何かの警告のように。今なら引き返せる。また、一歩踏み出す危険。戻れない修羅場が待っているのか。
修羅場。
結構である。
踏み出して平凡な人生から、刹那に生きるのだ。
「三つほどあるのですが良いですか。一つは店名に希望があったのですが、それはもうお話をお聞きしましたのでOKです。二つ目はわたしが考えたオリジナルスイーツの提供をお願いできませんでしょうかというものです。如何でしょう」
「いいと思います。全体の打ち合わせ会議を予定していますのでその場でサンプル提案をしてください」と当然との理解を示した林であった。
「三つ目はパートナーとの提案を頂戴していますので同じようなものですが、場所を変えていただきたいと思います。ぜひ」と嫣然と笑ってSanaは言ったのだった。
「ほう、お望みならそうしましょう」と言って立ち上がった。遅れて立ったSanaの胸の膨らみを上から林はじっと見た。
林が連れて行ったのはホテルのラウンジであった。街の明かりが眩く輝き、遠くの航空障害灯が赤く点滅していた、何かの警告のように。今なら引き返せる。また、一歩踏み出す危険。戻れない修羅場が待っているのか。
修羅場。
結構である。
踏み出して平凡な人生から、刹那に生きるのだ。