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Kiss Again
第4章 もつれた糸
 愛美がベッドに入ったのを確認して 灯りを消した。
 隣にすべりこむと すぐに背中にくっついてきた。もう身体が冷たくなっている。しばらくそのままでいたが 愛美が おれの身体を乗り越えて 胸の前に身体を押し込んできた。「可愛いな」とか思いながら ベッドが小さいので 壁際まで身体をずらし 愛美が落ちないようにする。
 大きさの違う2本のスプーンのように 不器用に身体を添わせた。

 自分の匂いはわからないのに 愛美からするシャンプーの匂いは 眠くなるようないい匂いだ。ぐじゃぐじゃもつれた糸のようだった感情が やっと ほぐれ始める。

 冷えた身体を ゆるく抱きしめ 緑色の髪に頬ずりしながら
 「愛美ちゃん キス 上手だね」
 と、言うと くすりと笑い

 「セックス、って 気持ちいいんだね・・・」

 えっ・・・
 なにっ それっ・・・?

 眠気が ふっとんだ。

 どーゆー 意味?

 続きが聞きたくて 愛美の顔を こっちに向かせると
 「周くん」
 首をねじらせ おれを見ながら
 「ありがとう」


 「すき」って 言うのかと思った。。。
 それ ないか。

 また 糸が もつれたかも。
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