この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Kiss Again
第6章 暗い力
 ダンボールを何個かもらい ガムテープを買って 部屋にもどった。

 ドアを開けると ラブチェアに座った愛美が 「ひーーーっ ひーーーっ」と 苦しげな呼吸をしていた。両手は ス カートを握り締めている。

 過呼吸だ。
 妹が 小さな頃 大泣きをすると 時折、起こした。

 急いで 小さめの袋を探す。
  見つけた紙袋で 愛美の鼻と口を覆う。

 「大丈夫だから。できるだけゆっくり呼吸して」
  苦しげな「ひーーーっ ひーーーっ」という音が続く。

 「もう 大丈夫。大丈夫だから」
 そればかりを 繰り返した。

 普通の呼吸ができるようになった愛美を抱き寄せ 背中を撫でながら
 「こわかった? なんでもないんだよ。酸素を吸いすぎただけだから」

 ひどく震えている。

 「苦しかったね。 でも もう大丈夫だから」

 また 泣き始めた。

 「もう 泣かないで。 また同じようになるよ」

 両手で 愛美の顔をはさみ 親指で涙をぬぐった。

 「あんな男のせいで 泣かないで」

 何度も頷く愛美に キスをした。
  唇が しょっぱい。
/121ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ