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Kiss Again
第12章 再び スターダスト
マスターは 気をきかせて 離れたところに移動していた。
莉央ちゃんは 真面目な顔つきになって おれの方を向いた。
「もう ちゃんと終わったことなの」
握り締めても まだ手の震えはおさまらない。
「あゆの許可なく 安部さんにお話することはできないから。 でも これはもう終わったことなの」
「こんな写真 安部さんに見せるつもりはなかったし 安部さんに見られたことを あゆが知ったら 余計傷つくかもしれない」
声が震えないことを願いながら
「ひとつだけ 教えてください。 これは あの日? おれんちから帰った日のことなの?」
すぐに返事は返ってこなかった。
莉央ちゃんは 何を言っていいか 言わないでおくべきか しばらく考えているようだった。
「困らせてるみたいだね。 でも それが答えだよね」
多分、愛美は おれと駅で別れたあと 自分の部屋に帰ったのだろう。
まだ 鍵を取り替えていない部屋に。
なぜ ついて行かなかったのだろう。
あんなに 離れがたい気持ちで見送ったのに。 なぜ 部屋まで 一緒に行かなかったのだろう。 一緒に 行っていさえすれば・・・
おれは ばかだ。
莉央ちゃんは 真面目な顔つきになって おれの方を向いた。
「もう ちゃんと終わったことなの」
握り締めても まだ手の震えはおさまらない。
「あゆの許可なく 安部さんにお話することはできないから。 でも これはもう終わったことなの」
「こんな写真 安部さんに見せるつもりはなかったし 安部さんに見られたことを あゆが知ったら 余計傷つくかもしれない」
声が震えないことを願いながら
「ひとつだけ 教えてください。 これは あの日? おれんちから帰った日のことなの?」
すぐに返事は返ってこなかった。
莉央ちゃんは 何を言っていいか 言わないでおくべきか しばらく考えているようだった。
「困らせてるみたいだね。 でも それが答えだよね」
多分、愛美は おれと駅で別れたあと 自分の部屋に帰ったのだろう。
まだ 鍵を取り替えていない部屋に。
なぜ ついて行かなかったのだろう。
あんなに 離れがたい気持ちで見送ったのに。 なぜ 部屋まで 一緒に行かなかったのだろう。 一緒に 行っていさえすれば・・・
おれは ばかだ。