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第12章 再び　スターダスト

　顔に血が昇り　呼吸が荒くなっていく。
　身体中が　心臓になったような　ばっくん　ばっくん　音が聴こえる。
　莉央ちゃんのスマホを握り締めた手が　ぶるぶる　震えている。


　固まった咽喉で　唾を飲み込み　やっと　声がでた。

　「これ　愛美？」

　莉央ちゃんは　返事をしない。

　「愛美　でしょう？」

　返事は　ない。

　「あの男が　やったの？」


　怒りで　全身が震えはじめた。

　 莉央ちゃんは　小さくため息をついて
　「感じ悪い態度をとって　ごめんなさい」
　と言った。
　おれの震える手からスマホを取り戻し　
　「ちょっと　これだけ送らせて」