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そぶりをやめて
第21章 288日
「でも、明日買い物に行くんだろ。早く寝た方が...」

「はいはい。寝ますー」

明日は、2人で買い出しに行くことになっている。

まだそんな急いで揃えなくてもと思うのだが、佳佑は早く整えたいようで、ずっとそわそわしている。
担当医からお墨付きを貰うまではと、引き延ばして。
年末だしお正月だし、人も多そうだからと引き伸ばして。

やっと明日で折り合いがついた。

昨日今日は、正月に両方の実家や、親戚に妊娠がバレたのもあって。
ベビーベッドやら、チャイルドシート。メリーやら歩行器の大型もの。
使わなかった哺乳瓶や、まだ使えるおもちゃ。
などなど、各方面から結構使えそうなものをいっぱい入手した。

ベビー布団は、お布団を作ってる工場の親戚がいるとかで、義両親がプレゼントしてくれるらしいし。
肌着類は、汐里の母親が買い揃えると、張り切っている。

だから、あまり買うものってなさそうなんだけどー。

佳佑は、買い物リストまで作って張り切っている。


汐里は、そろそろ普段の服ではキツくなってきたので。
マタニティに限らず、ちょっとゆったりした服をもう少し揃えたい。
そのぐらいなのに。


Zoom用のちょっとよさげな部屋着から、くたびれたパジャマに着替えてベッドに横になる。

待っていた佳佑がすかさず、汐里のお腹を撫で始める。
妊娠が判明してから、ずっとなにかにつけ話しかけてる。

「ベビちゃん、オヤスミ〜」

「はいはい。とうちゃん〜。オヤスミ〜」

いつも黙って撫でられるだけだが、ちょっと声色を変えて返事をしてみた。

「な、そんな声?しかも、とうちゃん呼び?やだ。パパがいい!」

「えー。パパ〜?パパってカンジじゃないよね〜。とうちゃんだよね〜?」

そういえば、どう呼ばれたいか、相談したことなかったかも。

「え、そしたら、汐里もかあちゃんって呼ばれるんだよ?」

「いいじゃん。かあちゃん、いいよ」

父ちゃん母ちゃんのほうが、しっくり来るというかー。
佳佑も、パパってカンジはしないけど。
誰より汐里が、ママってカンジがしなさ過ぎる。

汐里の勝手なイメージで、若くて可愛いのがママ。
歳も歳だし、ママと名乗るのはおこがましいというか。

「汐里は、可愛いよ」
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