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蒼い月光
第4章 引退した忍、疾風(はやて)

アクメを終え、
静かに呼吸を整えていると
入り口に『コトリ』と音がした。

『はっ!もしや食材を持ってきてくれる
奇特な方かも』

足音を忍ばせ、玄関の引き戸を開けると
一人の男が
『しまった!』という顔で立っていた。

「あ…いや…すまぬ…」

男は下を向いて黙ってしまった。

『謝らなくてもいいのに…
反対にこちらが
礼を言わねばならぬというのに…』

暖かい気持ちが胸の奥から湧き上がった。

「あなたがいつも…」

「あ、すまぬ…
余計なお節介だとは思ったのだが…」

相変わらず男は下を向いたままだった。

「立ち話もなんですから…どうぞ中に…」

そう言って中へ入るように誘ったが、
男は下を向いてモジモジしていた。

さあ、どうぞと男の袖を引っ張り、
半ば強引に招きいれた。

思えば大胆な事をしてしまったと思った。

村八分の人間なのだ。

家にあがりこんだりしたと知れ渡ったら
彼さえ村八分にさえなりかねなかった。


だが彼が躊躇ったのは
そんなことではなかった。

「ご婦人…あ、あの…
着物の前が肌蹴てござる…」

そう言われて自身の姿を見下ろした。
さきほどまで指慰めをしていたものだから
乳がポロリとこぼれていた。

「あ!あ…すいません!!」

慌てて寝間着を調えた。
乳房を寝間着の中に仕舞い込むと
男はようやく顔を上げてウズメと対面した。


男は疾風(はやて)と名乗った。

ウズメも忍びの端くれだったので、
その名は知っていた。

確か上忍衆の一人だった。
彼は戦で深手の傷を負い、
片足が不自由になっていた。


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