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蒼い月光
第4章 引退した忍、疾風(はやて)

「脚を引きずれば歩けるのですが、
忍びとしては死んだも同然ですよ」

男はウズメが入れた白湯のような茶を
おいしそうに飲みながら寂しそうな顔で笑った。


「でも、どうしてこんな私たちを
助けてくれるのですか?」

疑問に思っていた事を思い切って尋ねてみた。


「そなたの人間らしさのやさしさに
心を打たれたのです。
忍びの掟とはいえ、
人の道に外れていないそなたを
応援せずにいられなかったのです…」

あ、いや、どうも長居してしまった…
どれ、失礼つかまつる…

そう言って立ち上がろうとした疾風だったが、
足の不自由さが災いしてバランスを崩した。


「あぶない!!」
体を支えようと近づいたウズメであったが
支えきれずに2人して倒れこんだ。

疾風の手はウズメの胸の上にあった。


「す、すまぬ!!」

慌てて手を退けた疾風の手を
ウズメがもう一度引き戻した。

「ウ、ウズメ殿?!」

「お、お情けをいただきとうございます…」

ウズメの頬が紅潮した。


「よいのか?」

疾風の問いかけにウズメはコクリと頷いた。


「ウ、ウズメ殿…」

「疾風さま…」

2人の唇は自然と重なり合った。

分厚い男の唇が嬉しかった。

ウズメは自ら舌を差し出し、
男の口の中へ忍ばせた。


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