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蒼い月光
第10章 八重に挿入

手すさびの時とは比べようのないほどの
長い射精だった。

剣山は己の体を支えていた腕の力が抜けて
千代の体の上に突っ伏して荒い呼吸を繰り返した。


「千代‥‥そなたの体は素晴らしい‥‥」

賛嘆の言葉に千代が答えない。
どうしたことかと千代の顔を覗き込むと、
わずかに開いた瞼から覗く目は白目となっていた。


「ち、千代?!どうしたのじゃ!」

千代はピクリとも動かなかった。

「殿、心配いりませぬ。
あまりにも激しく逝ってしまったので、
気をやってしまったのでございます。
暫くすれば、自然と気を戻しますゆえ、
案ずることはございません」

八重の言葉に、剣山はホッと胸を撫で下ろした。


『なんと激しい交わりでございました。
初枕から気をやれるほど
愛されたのでございますね‥‥
うらやましゅうございます』

八重の体は疼いていた。

若い二人の激しい交わりを
目の当たりにしたのだから
たまったものではなかった。

剣山は、ゆっくりと千代の中から
男性自身を抜いた。

紅白に滲んだソレは淫らに濡れていた。

だが、女体を知った男性自身は
まだまだ萎えていなかった。

もう一戦交えたい衝動がフツフツと湧き上がった。


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