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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第16章 Winter has come.
「ほら!やっぱり熱があるじゃない!」

ぼぉ~っとソファにへたり込むサオリの熱を測ると37度。

桜井。サオリに何した?

昨日寿司屋行って、その後ちゃんとマンションにまで送り届けてくれた

筈、よね?

昨夜私が帰って来た時、書斎に籠ってたサオリにそう聞いたし。

テレビで言ってたけど、まさかの今大流行してるインフルエンザ?

そんなの罹ったりでもしたら、大変よ!

「喉は痛くない?」

うん、と頷く。

「寒気は大丈夫?」またも頷く。

なんか、おかしい。

昨夜書斎に声かけた時、この子こっちを向きもしなかったしな。

冷蔵庫からおでこに貼る冷え冷えのシートを1枚とって来る。

「ほら、顔。上げなさいサオリ。」

のろのろと顔を上げるサオリ。

目を合わさない。

おでこに冷え冷えのシートを貼ってやり、その上にデコピンくらわす。

「あ!痛!」

「白状しなさい。なにがあった?」

それでも、もじもじとして目を合わせようとしない。

桜井締め上げて何があったか、聞くわよ?と脅すとしぶしぶ昨夜の事話し始めた。

お寿司屋までの道中手を繋いだと。

「それだけじゃ、ないわよね?」

サオリの言い方でそれだけじゃない事なんて、まる分かりな訳で

サオリが右頬をそっと押さえ。

ちょっと躊躇いながら。

「頬に、キス、された。」

『好きだよ、沙織ちゃん。』
と言われたのは、レイには絶対言えない!
くらいは言ったでしょ桜井!
でなきゃアメリカ暮らしが長いサオリがこんなになる訳がない!

あああああああ、もう!

これくらいの事で!

挨拶のハグや頬にキスなんて慣れてる癖に。

日本人とは違って愛情表現をオープンにやっちゃうアメリカ暮らし長かった癖に。

こんな形で自分に異性から愛情寄せて表されたら、サオリはこうなるの?

ベイベちゃんもベイベちゃんだわ。

ま、いい。昨日桜井に任せたんだもの。

この程度で桜井にクレームを入れるのは筋違いだわ。

でも、これ知恵熱ってやつよね。きっと。

帰って来て一人書斎で知識ゼロの世界の中でアタフタしたんだろなぁ。

あさってASAHINA行くつもりだったけど。

ここはちょっと。

「サオリ、熱も出ちゃったし。今日から朝倉医師んとこで『生理』やっちゃとこか?」

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