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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第18章 Older friends
打ち合わせが終わり、お父様とお兄様とのプレゼントを一緒に見立てている時。

そうだ、レイが今日は一緒じゃないんだなと思い。

沙織ちゃんを飯に誘ってみると意外な答えが返ってきた。

「あ、今夜はまりかちゃん、

 いえ、百瀬さんと一緒に出掛ける約束をしてしまってて………。」

と申し訳なさそうに言う。

まりかちゃん?もう百瀬ちゃんとそう呼ぶ仲になったの?

百瀬ちゃん、沙織ちゃんファンだったから喜んだだろうな。

いや、まず断られたことにショック受けるべきだろ、俺。

「仲良くなったんだね、百瀬さんと。」

はい!と嬉しそうに笑う。

お姉さんが出来たみたいで嬉しくて。

まだまだたくさんお話がしたいから今夜早速二人で遊びに行くのだと言う。

「じゃあ、また俺とも飯行ってね?」

「はい!是非。」と笑ってくれるから、前回の件で避けられてるのではなさそう。

ホッとした。

「独身貴族で、自炊なんてあんましないしさ。男独り寂しく飯って侘しくって。」

とおどけて見せると、ニコニコ笑って俺を見上げてくれる。

「会社の方たちと、ご一緒したりしないんですか?」

「野郎と食ったって旨くないもん。

 あと接待飯。アレ、苦手でさ。

 味わえないだろ?でも旨い店は開発できるからいいんだけどね。あとさぁ…」

見立てた手袋をラッピングしてもらってる間、会話を楽しむ。

「あ。」

ふと、目の前のマフラーを見て声を上げる。

どうしたの?と問うと。

レイたちに、どうかなと呟く。レイたち?

少しだけ寂しそうな表情を見せたが、

すぐ元に戻りまた今度じっくり選びます。と笑って言う。

レイとの間に、なにかあった?



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