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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第22章 coming to America
「朝比奈、お前社交ダンスやれたよな?」何を言い出す!

早く、早く壁の花と化さねば!

「俺じゃ踊れないから、朝比奈、折角だからお前沙織ちゃんと踊って来いよ。」
バカバカバカ!賀茂さんのアンポンタン!

「いや、賀茂さん。私じゃ、役不足……。」

「踊って頂けますか?」と朝比奈さんが私に手を差し出してくれた。

ハッとして顔を上げると。

久し振りに見た朝比奈さんの顔に。

ああ、やっぱり私はこの人が好きだ。と思ってしまった。

差し出された手をそっと取る。

触れた部分が燃えるように熱く感じたのも束の間。

彼にギュッと手を握られ。引き寄せられ。腰に手を回され。

ダンスフロアのド真ん中まで誘導されていった。

そっと見上げた横顔はライトを浴びて。

とてもキレイだった。

ワルツのリズムに合わせて。彼に手を取られ、背中に手を回され。

私は彼の肩に手を添える。

彼のリードのもと踊り始める。

あ、朝比奈さんてば、ホントにダンス上手い。

私がステップ踏みやすいように、

ターンしやすいようにリードしてくれるタイミングが絶妙。

久々の社交ダンスだったけど、これだったら朝比奈さんに恥かかせることないわ。

と思って踊っていた。

レイなら、後できっとこう言ったに違いないの。
『沙織はねぇ。相手が上手いと自分のスイッチが入りやすいの。』

スイッチが入ってしまってたんだと、思う。

ワルツばっかり踊る優雅なダンスパーティーじゃなかったのも

いけなかったんだと思う。

ワルツを何曲踊ったんだろう。

いつの間にかスローフォックストロット、クイックステップと変わって行っていた。

朝比奈さん、すごい!

楽しくなっちゃう!何曲目かも、もうわかんない。

回りの人がどんどん踊るのをやめて、フロアを空けていくのにも気付かずに踊っていた。



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