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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第22章 coming to America
1人で帰ると言って会場を出た沙織がやはり気になって、ロビーに出た時だった。

さっきまで沙織と踊っていた相手。

朝比奈という男が会場から沙織を追いかけていく姿を見て、

何故か物陰に隠れた。


沙織が朝比奈氏に抱き寄せられている。

知り合いだったのか?そういう仲だったのか?でも。

沙織にダンスを申し込む朝比奈氏は、そんな雰囲気一切出していなかった。

賀茂に引き合わされた時、驚いた顔を朝比奈氏がしていたし。

沙織もそんな感じだった。

知り合いであったことは確かだろう。

お互いこんなところで会うとは思ってなかったんだろう。

朝比奈氏という男が出来る男なのは賀茂があんなに推すから、分かる。

そつなく何でもこなす感もある。かなりいい男で大人だ。

そこまでは、俺でも分かる。

が。これはどうだ?

この目の前で繰り広げられている、この光景は!

どう見ても、朝比奈氏が沙織に熱を上げている状況じゃないか。

沙織が朝比奈氏を好きなのは、

ダンスに誘う朝比奈氏の手を取る感じで何となく分かっていた。

その時は、ああ、大人の色香にあてられたネンネの沙織の一方的な

カワイイ片思いなんだな。と思ったさ。

そんな片思いの相手にリードされて

嬉しそうに踊る我が妹を、かわいいと思ってたさ。

ルンバまでは。

あんなオンナの貌して踊るお前を見て、兄ちゃん驚愕してたんだぜ?

それに応え踊る朝比奈氏のオトコの色気に

ノンケな俺もドキッとしたんだぜ?

この男、相当なモンだなと感じたさ。

でもそれは大人の余裕からきてるものだと思ってた。

俺も、自分で言うのは何だが。モテる。

でも、朝比奈氏とはタイプが違う。

俺が陽なら彼は陰。

月のような男だ。

そう、ミステリアス。しかも女に媚びない。

そんな彼が。我が妹に?あのお子ちゃま丸出しの沙織に?

いや、我が妹ながら可愛いよ?そんじょそこらのアイドルなんかクソよ?

でも、どう見たって。

朝比奈氏の周りにいるような女たちのタイプとは真逆の女だぜ?

色気が身体から滲み出てるようなそんなタイプが似合う男じゃん!朝比奈氏って!

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