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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第23章 Be Still My Beating Heart
「あ、父さん。」

なんだ?と杯を口にしたまま目で問う。

「今夜、俺の商談後のパーティーで、賀茂に会った。」

「賀茂君か。ああ、手広くやっているようだね。」

ちょっと、父さんが知ってるか探りを入れてみようか。

「その賀茂がさ、紹介してくれた人が一人いるんだ。」

先を促されるように、頷く。

「ASAHINAの社長、朝比奈 徹氏。父さん知ってる?」

「ああ。」

即答だった。ということは。

こっちの父クラスの人たちにもう認識されてるって事か。

「彼はどんな人?」

そうだなぁ。と言いながら杯をテーブルに置き、顎に手をやり。

暫く考えていた。

相当なやり手だとは、聞いている。

今のあの年代の経営者の中でもトップクラスだろう。

時勢読む力もある。

こっちに進出してくるのも時間の問題だったかもな。

丁度いい足がかりが出来たようだな。今回。

おまけになかなかいい男らしい。

どうだ、お前も会ってそう思わなかったか?

「ええ、いい男でした。なんでも卒なくこなせる感じで。

 社交界慣れもしていましたしね。」

そう、あんな急に言われて社交ダンスが出来るということは

場慣れしているということ。

「そうか、ジョンソン氏あたりの面繋ぎだったろう。」

その通りだった。

そこまで、父さんが知っているなら。

「彼の目的は、何です?」

「……私の立場で、今お前に言えることではないよ。」

ああ、やっぱり彼は自分のASAHINAの進出だけで

来たわけではないんだと。

父さんのこの一言で、分かった。アレだ。


沙織、兄ちゃん心臓バクバクが当分止まりそうにないわ。
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