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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第27章 Winter songs
「そろそろ目覚めてもらわない事にはねぇ。」

朝倉医師が雅人の様子を見に来てバイタル等をチェックしてそう呟く。

「彼の精神力って凄いわ。副作用眠りによって押さえつけているんだと思うの。

 データを見る限りは、そう考えられる。」

点滴で排出されている体内の麻薬の量は順調なのだという。

副作用が2回くらい起きてもいい筈なのだが、あれから目覚めない。

かといって体の機能が落ちているという訳でもない。

脳波等も調べたが何も異常がない。

バスルームで気を失ってからかれこれ1週間。

いくら雅人の精神力が凄いと言っても、さすがに限界はある。

支えるために、私はここにいるのに。

何もしてあげられない。

時折苦しそうな呻き声をあげ、体中から汗が吹き出し苦しんでいる感じで。

汗を拭いたり、手を握っていたり。声をかけたり。

本当にその程度だけ。

日中は手足をマッサージし。

朝夕はおはようとおやすみのキス。

いずれも今日あったことや思ったことを話しながら。

ああ、どうか。

ほんの少しでもいい。雅人、私にあなたの声を聞かせて。

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