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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第27章 Winter songs


「へぇ。徹も趣味が変わったものだわ。」

楽屋の鏡の前で肌パックしながら

今話題の動画を見ていたら面白いもの見付けちゃった。

つい、日本語で言ったものだからマネージャーが何か言った?と問いかけて来る。

沢山UPされているし、コメントも読んでみたいから

マネージャーには何でもないわとだけ答えておく。

徹ったら。

よっぽどこの女の子が好きなのね。

ふふふふ。いい貌してる。

私にだってこんな愛おしくてしょうがないって顔しなかったくせに。

妬けちゃうかもよ?

徹には未練は全くない。

だって、私が選んだ道の中に徹との生活はなかったんだもの。

徹とは、戦友だったと言うべきかしらね。

だから。

私たちの結婚生活の中で、彼が望んだことを叶えてあげられないと感じた時、

私の中でこの生活を続けていくことはできないと判断し。

彼とは生きる道を違えた。

今でも、人間としては愛してはいる。

男としては、愛していない。

ただ、それだけだけど。

女心ってよく分かんないもんね。

でも、徹がこの娘が踊るルンバで自制が効かなくなっていく様は、

はっきり言って見もの。

元嫁として分かるって言ったらおこがましいのかも知れないのだけど。

徹って理性で生きてる男なのよ。

こんな風に公衆の面前で感情を露になんて絶対にしない、いえ、出来ない人なのよ。

なのに。ワルツから、

もう好きで好きでたまらない感じがポロポロ零れちゃってたもんね。

他の人には分かんないだろうけど。私分かっちゃった。

この娘は最初っから徹の事が好きなのは誰が見ても明らかだもんね。

徹、ルンバも前半すっごい理性ぶっ飛ばないようにしてるの、凄く分かる。

でも、ぶっ飛んだわねぇ。

こんなに俺を求めろと挑発的とも言える貌晒してこの娘の愛を受け止め。

そして求めるなんて。

ああ、私との結婚生活の中でこの貌されていたら。

いえ、たらればの話はしない。

私が選んできた道だもの。後悔はしないし、ない。

でも、ついそう思ってしまうほどの徹の表情には驚いた。

でもこの娘。随分若いわよね?

二十歳そこそこなんじゃないのかしら。

徹の周りに群がっていた頭空っぽ女どもとは訳が違いそうよね。

洗練された仕草と立ち居振る舞い。

それにこんなに社交ダンス踊れるし。

何より。カワイイ♡

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