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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第5章 First contact


ガシャガシャガシャーン!パリーン!

きゃあぁああああっ!

いやぁあああっ!

もう応接が見えるという時、何かを派手にひっくり返したような音と、

複数の女性の悲鳴が響き渡った。

異変を察知し走る社長の後を慌てて追う。

両手を口に当て涙目になりガタガタ震えている百瀬の横に

先程自分が呼び出しておいた一ノ瀬が呆然と立ちくしている。

その向こうに、散乱したトレーと割れたコーヒーカップの破片と

ぶちまけられたコーヒーが湯気を立てている、その中に。

白いシャツチュニックをコーヒー色に染めた“夕凪”が蹲っていて。


「どけっ!桜井っ!シャワールームを開けろ!早くっ!」

俺より先に駆け付けた社長が、熱いコーヒーを被って熱い痛いと

泣く少女を即座に抱え上げそう叫ぶ。

この惨状をみて、一瞬思考停止していた俺はハッとし

シャワールームのドアを開放するため、走った。

「どけっ!道をあけろっ!

 あと、バスタオルを数枚シャワールームに持ってこい!

 大至急だッ!」

回りの社員にそう指示をし、俺の後を少女を抱き上げたまま追ってくる。

いや、痛い、熱いと泣く少女の声が聞こえる。

シャワールームの扉を開けるとすぐ社長が駆け込む。

シャワーヘッドをつかみ取り、少女を抱きかかえたまま床に片膝をつく。

水を勢いよく出し、泣いて暴れる少女のコーヒーがかかったであろうところに掛けていく。

暴れる少女を、立てた左膝に抑えつけ、右手でシャワーヘッド持ったまま。

熱くて痛い胸元守るために少女ががっちり抑えている

両手を左手で引き剝がし、コーヒー色がたっぷり染み込んだ胸元にも

冷たいシャワーを浴びせていく。

自身も暴れる少女によってシャワーの水でずぶ濡れになりながら。

「バスタオル!持ってきました!」


「いやっ!いやぁあっ!熱い!いやぁ!痛いいいいっ!いやあぁぁっ!」

そう泣き叫ぶ少女と少女を抱きすくめながら冷たいシャワーを掛け続ける

社長の姿を、自分を含め数名がシャワールームの扉の前でなす術もなく

呆然と眺めていたのだが。

バスタオル到着の声でハッと我に返る。

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