この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
TRUE COLORS  ~PURPLE~
第7章 Second contact
 その時から妖精たちは、

 その花をナルキッソス(水仙)と名づけて大切にしたそうです。

                ~エコーとナルキッソス ギリシャ神話より~


うん、確かこの絵本。

そしてこのナルキッソスの挿絵。

あの人のあの表情を見た時に思い出した挿絵だわ。

大学の文学部の図書館でギリシャ神話の本を探し、

その中から私が小さい時に読んだのと同じ絵本をようやく探し当てた。

水面に映る自分に恋い焦がれて、

水面の中の自分を求め苦悩するナルキッソスの表情。

その様を描く挿絵にそっと触れる。

また、自分の頬にほんのり熱を帯びたのがわかる。

水仙になってしなったナルキッソス。

あの人から、水仙のような香りが微かにしたから、そう思うのかしら。

どうしてこんなにこのナルキッソスに挿絵が気になってしまうんだろう。

せっかく見つけた懐かしい絵本。

これ、借りて帰ってゆっくり読もう。

絵本をしっかり胸に抱いて、貸出受付に向かう彼女の足取りはとても軽やかだった。


/261ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ