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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第9章 Lily of the valley
サオリが恋心を抱くなんて、私が知る限り初だと思うの。

恋を知ることは、いい。

サオリにはいずれステキな恋愛をして、

幸せになってもらいたいと思うわよ?

相手をどうこう言うつもりも、なかったわよ?

でも。よりによって相手が朝比奈? 

あの子にはヘビー過ぎやしない?

超が付くくらい奥手なあの子に、

女には事欠かない百戦錬磨のアイツだなんて。

腹をすかせた老獪で逞しいオオカミの前に、

生まれたてのいたいけな子羊を差し出すようなもんじゃない!

オオカミはオオカミでも同年代くらいの

カワイイ男の子にしてよ!

「キケンよ!キケンだわ!」

桜井はずっと目を白黒して慌てふためく私を笑いながら見ている。

「それが。なかなかどうして。」

笑いを堪えながら続ける。

「社長もまだ自身で自覚がない様ですが…ククククッ!

 ……2度目の初恋よろしく状態のようで。」

そう言い終えると、あははははと大笑いする。

……そんな。…………そんな!

あんな女慣れした男から与えられる甘い蜜の味を。

恋愛の免疫ゼロのあの子が

朝比奈のようなオトナの男の手によってに味あわされてしまったら.......!

一体どうなってしまうの?……考えただけでも恐ろしい。

呆然としている私に、桜井は心配ないと軽く言う。

「何が心配ないのよ?」

「今の社長!

 お前のお姫様並みの恋愛偏差値状態か

 それ以下のレベルだから!」


…………そんな馬鹿なことがあるもんですか!

「だから、ね?二人っきりにしてあげましょうよ。

 全っ然ッ!心配ないですから。」

と言い、デザイン画をヒラヒラとし打ち合わせ再開を促してくる。

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