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TRUE COLORS  ~PURPLE~
第9章 Lily of the valley

「わぁ。これもキレイ!」

つい最近新製品として売り出された

すずらんのアクセサリーシリーズ

“muguet(ミュゲ)”

こちらはすずらんのフランス語表記を

そのままシリーズ名にして展開した。

ショップの女性スタッフが、一つずつ丁寧に彼女に手渡し。

身に当てて見られるように鏡を彼女の方に向け、微笑む。

「そちらのピアスもとても人気が御座いますが……」

耳元にピアスを当て、嬉々として鏡の中の自分を確認する

彼女からは先程の雰囲気は感じなくなって、

ホッとしている自分がいる。

キレイなアクセサリーを見てはしゃぐ彼女の手元に。

「このシリーズ一番の人気がこちらの

 すずらんのチャームが付いたネックレスなんですよ。」

と女性スタッフがショーケースから取り出す。

そのネックレスを横から受け取り

彼女の首にかけ、留め具をかける。

鏡の中で目を見開く彼女と見つめあう形になる。

「とてもお似合いですよ。」

見つめあったまま、微笑みかける。

過去、何度かこういうシチュエーションは何人かの女性とは、あった。

その時のように彼女の肩をそっと少しだけ手を添えるように抱き

「プレゼント致しますよ。

 お詫びもまださせて頂いてなかったままですし。

 なにより、とてもお似合いですから。」

ショーケースの向こうにいた女性スタッフが

いつの間にか先程いたところから少し距離を置いたところで、

微笑んだまま控えている。

俺は、いつも女性に接するように、

いつも通りの俺でいられているだろうか。

鏡から目を逸らしてしまった彼女の表情が見たくて。

そっと覗き込んでみる。

首元に揺れるすずらんのチャームを見つめ、

嬉しいと呟く彼女の頬はほのかにピンクがかっていた。

その横顔をみて、そっと安堵の息を吐いた。


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