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離島性体験 〜M男君〜
第2章 1986年に5月に起きた悲劇

「5月24日の飛行機で玉城卓郎君はこの学校を去ります。」
クラスメイトにそう告げる担任は理由を話さない。だから卓郎は無邪気に話かけるクラスメイトの人だかりに襲われる。
「どこにいくの?」
「島だよ。」
何で急に?って仲良しの男友達も悲しい顔で卓郎に聞いてきた。理由を正直に話すとみんなが一歩引いて泣き出す女子もいた。
卓郎の両親は塾の先生をしていた。気さくで気前のいい人で仲良し夫婦、だからクラスメイトにも人気があった。
(僕が両親の息を止めた。)
卓郎は奇跡を待たなかった。生命を維持できたのにそれを選択しなかった。
機械で生きている両親の姿を見てるのが辛かった。毎日、期待して病室に行く自分の姿は容易に想像できた。考えただけで辛い日が増えることを卓郎は恐れていた。
(僕は助かった。先生・・正しかったのかな・・)
卓郎は先生の胸で泣いた日、あの日から何回も自分の唇をつめで撫でた・・・自分の邪気をすってくれたあの日から何度も唇の感覚が甦っていた。
卓郎にとって初めて女性とキスをした。
「先生?今日も晩御飯、一緒に食べるんですか?」
「嫌なの?1人よりいいでしょ?そういえば転校するの?」
「嫌ではないです。だけど大丈夫かなって、両親の故郷は島なんです」
「私がしたいからしてるの。嫌じゃないなら別にいいでしょ。島か遠いね。引っ越し手伝ってあげる。」
そう卓郎は先生に助けてもらった。この時、1人にならないことがどれだけ支えになったのか卓郎は知らなかった・・・・
クラスメイトにそう告げる担任は理由を話さない。だから卓郎は無邪気に話かけるクラスメイトの人だかりに襲われる。
「どこにいくの?」
「島だよ。」
何で急に?って仲良しの男友達も悲しい顔で卓郎に聞いてきた。理由を正直に話すとみんなが一歩引いて泣き出す女子もいた。
卓郎の両親は塾の先生をしていた。気さくで気前のいい人で仲良し夫婦、だからクラスメイトにも人気があった。
(僕が両親の息を止めた。)
卓郎は奇跡を待たなかった。生命を維持できたのにそれを選択しなかった。
機械で生きている両親の姿を見てるのが辛かった。毎日、期待して病室に行く自分の姿は容易に想像できた。考えただけで辛い日が増えることを卓郎は恐れていた。
(僕は助かった。先生・・正しかったのかな・・)
卓郎は先生の胸で泣いた日、あの日から何回も自分の唇をつめで撫でた・・・自分の邪気をすってくれたあの日から何度も唇の感覚が甦っていた。
卓郎にとって初めて女性とキスをした。
「先生?今日も晩御飯、一緒に食べるんですか?」
「嫌なの?1人よりいいでしょ?そういえば転校するの?」
「嫌ではないです。だけど大丈夫かなって、両親の故郷は島なんです」
「私がしたいからしてるの。嫌じゃないなら別にいいでしょ。島か遠いね。引っ越し手伝ってあげる。」
そう卓郎は先生に助けてもらった。この時、1人にならないことがどれだけ支えになったのか卓郎は知らなかった・・・・

