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Kiss Again and Again
第1章 高校生活
 公立の中学生時代は とても楽しかった。
 友達も多く 教師も悪くなかった。 校舎は 建て替えたばかりで綺麗だったし 通学するのにも便利だった。

 だから 私立高校に期待するのはやめよう、と思って入学した。

 なるべく家から近い高校を選んだ。 自転車で通えなくはない距離だったが 途中の開かずの踏み切りにひっかかると 朝だと 簡単に20分くらいのロスタイムがあることがわかったので 電車にした。

 意に反して 高校は もっと楽しかった。
 設備が整い 教師も優秀だった。
 友達関係に悩むのでは、という心配は 杞憂だった。

 可愛いと評判の制服を着て 毎日 通うのが楽しみだった。



 仲村愛美 高校一年生。 初恋が訪れた。

 世界史の授業の前に 日直当番のわたしは 地図の準備をしていた。 もう一人の日直当番は岡田くんで 彼はスライドの準備をしているはずだった。スライドの準備は 結構大変だから 早く終わらせて 手伝わなくては、と 急いでいたのが間違いだった。

 教室の引き戸を開けようとして バランスを崩し 丸めた筒状の地図を 何本か落としてしまった。 転がる地図を慌てて拾おうとして 更に何本か落とした。 ため息をつくと 別な手が 落ちた地図を拾い 教室のドアを開け 教卓まで届けてくれた。

 うちのクラスの男の子ではなかった。
 「あ、ありがとうございます」
 「うん」
 その男の子は そのまま教室を出ると 隣の教室へ入って行った。


 お母さんが言っていた。
 「優しい心がないと 優しい行いはできないのよ」


 その男の子の名前が 『安部周人』だということは すぐにわかった。

 彼は 人気者だった。


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