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Kiss Again and Again
第9章 高梨さん
「いつからや?」
「夏の 前 くらい」
「立花先輩 結構 待ったんやな」
「え?」
「ボクが おらんようになったら すぐ手ぇ出すかと 思ってたのに」
「そう? なんか わかんないけど・・・」
「はなから 愛美ちゃんのこと 狙ろうとったの 気ぃつかへんかった?」
「ボク バリアになってたやろ?」
あ・・・ 思い当たること 幾つかあります。
「愛美ちゃんには 立花先輩 荷が重たいやろ?」
「荷が重たい」というのは ぴったりの言葉だった。
そうじゃあなければ 高梨さんと逢っても ここまで楽しくないかもしれない。
「先輩には ボクと逢う、って ゆうてきたんか?」
「ちゃんと 言ってきた」
「よお ええって ゆうたなぁ」
「ええ」とは 言わなかった。
「だめ」と 言わなかっただけで。
「自信が あるんや」
海の話題になると 口調が重くなるのに 高梨さんは 気がついたみたい。 その理由は聞かない。
「ええよ。 いざとなったら ボクんとこ 嫁においで」
笑い返すと ゴールドカードを見せながら
「スィートルーム とっとく?」
ほんとうに この人が好き。 好きには 色々あるけれど。 他の誰にも感じたことがない好きが どんどん積み重なって 胸が温かくなる。