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Kiss Again and Again
第13章 十四夜
息をするのも やっと、になりながら
「どうして・・・ こんな 意地悪するの?」
「あゆちゃんが 可愛いから。 もっと もっと いじめたい」
樹さんは キスをしながら 入ってきた。 樹さんの口からは 独特の匂いがする。 多分 わたしの愛液の匂い。 あれだけ長く口をつけていたから。
充分に濡れているはずなのに 窮屈そうに入ってくる。
「あっ・・・」
樹さんは 急いで腰をひいた。
「?」
「あんまり気持ちよくて・・・ すぐに出そう。 待ってね。 ゴム つけるから」
そういえば 昨日も いつの間にかコンドームを着けていた。
「あの・・・ね。 今日は安全日なの。 着けなくても 大丈夫かな」
「もしかして・・・ 昨日も?」
樹さんは 目を丸くして聞く。
「もしかして・・・ そうだったかも」
「うーーー もったいないことしちゃった・・・」
さっきまでの大胆さとは 打って変わった無邪気な樹さんに なってる。
昨日は そんな話をするほど親密さが足りていなかった、というか。 今は すんなり言えることが 昨日は言い出せなかった。