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Kiss Again and Again
第14章 新しい扉
どうにか つながったままたどり着けた。
お風呂場は ひんやりしている。
「こんなに寒いと 樹さん また具合が悪くなりませんか?」
「暖房いれたから もうすぐ暖かくなるよ」
お風呂場に 暖房? なんか すごい・・・
床のタイルが 気のせいか 暖かくなってきた。
「以前 介護している年寄りがいたから そのとき仕様」
湯船にお湯をはりながら 樹さんは平淡な口調で言った。
腿を 伝い落ちてくるものがある。 このままではスカートを汚してしまう。
「もう少し 暗くなりませんか?」
「あゆちゃあん もう恥ずかしがらなくてもいいじゃない?」
「いえ・・・ 恥ずかしいです」
「目を瞑っていればいいんだよ」
そう言うなり わたしの服を脱がし始めた。 あっという間に 自分のパジャマも脱いだ。 それから シャワーで 腿に伝い落ちるものを流してくれた。
シャワーをフックに掛けると キスしはじめた。 唇をもみこみ 舌を巻きつかせ 強く吸う。 立っていられなくなるほど濃厚なキスだった。
この人の差し出す顔の豹変ぶりに ついていけない・・・
「病人のくせに」
「あのうどんで 完治したから」
「でも・・・」
「でも、はなし。 証明してみせたでしょう? 足りなかった?」
こうして翻弄されて どうなってしまうのだろう・・・