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Kiss Again and Again
第1章 高校生活
それから 安部周人くんを見かけると どきどき わくわくする日々が続いた。
廊下なんかで すれ違うだけで うれしかった。
誰かと話している声がきけるだけで うれしかった。
話をする機会なんてないのに 姿が見れるだけで 毎日 幸せな気分になれた。
「あゆ わかりやすっ」
「安部くんのこと スキなんでしょう?」
「えっ・・・」
「いつも目で追っているし」
桃花ちゃんと優菜ちゃんには すぐにバレた。
そんなにわかりやすいかなぁ。。。
自分では こっそりスキを味わっているつもりだったのに。
「きゃーっ。 紅くなっちゃって」
「かわいい、かわいい」
桃花ちゃんと優菜ちゃんは いつも わたしより 沢山のことを知っている。
不思議だった。
話したこともないのに スキが どんどん大きくなっていった。
おかあさんが 子供の頃やりたくてもやらせてもらえなかったバレエを 3歳の頃から習い始めた。 それを なんとなく今でも続けている。
おかあさんの映画好きのせいで 小さな頃から 洋画を観る機会が多くて 映画の翻訳をするのが夢だった。
おかあさんは わたしにとって いつも優しい人生の先輩だった。
本好きも おかあさん譲りだった。
高校の図書館は 洋書は 貸し出し禁止のものが多かった。
わたしは 英語の小説を 発音しながら読みたかったので 親しくなった司書の人に 図書館の外のベンチまで持ち出して読んでも良い、という許可をとって 時折 『文学のこみち』のベンチに座り 英語の小説を読んだ。
廊下なんかで すれ違うだけで うれしかった。
誰かと話している声がきけるだけで うれしかった。
話をする機会なんてないのに 姿が見れるだけで 毎日 幸せな気分になれた。
「あゆ わかりやすっ」
「安部くんのこと スキなんでしょう?」
「えっ・・・」
「いつも目で追っているし」
桃花ちゃんと優菜ちゃんには すぐにバレた。
そんなにわかりやすいかなぁ。。。
自分では こっそりスキを味わっているつもりだったのに。
「きゃーっ。 紅くなっちゃって」
「かわいい、かわいい」
桃花ちゃんと優菜ちゃんは いつも わたしより 沢山のことを知っている。
不思議だった。
話したこともないのに スキが どんどん大きくなっていった。
おかあさんが 子供の頃やりたくてもやらせてもらえなかったバレエを 3歳の頃から習い始めた。 それを なんとなく今でも続けている。
おかあさんの映画好きのせいで 小さな頃から 洋画を観る機会が多くて 映画の翻訳をするのが夢だった。
おかあさんは わたしにとって いつも優しい人生の先輩だった。
本好きも おかあさん譲りだった。
高校の図書館は 洋書は 貸し出し禁止のものが多かった。
わたしは 英語の小説を 発音しながら読みたかったので 親しくなった司書の人に 図書館の外のベンチまで持ち出して読んでも良い、という許可をとって 時折 『文学のこみち』のベンチに座り 英語の小説を読んだ。