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Kiss Again and Again
第18章 再 会
はっきり目が醒めたときは 部屋は暗かった。
キッチンの明かりがついている。
また 夜?
いつものように 壁に向かって 丸くなって眠っていた。
寝返りをしようとすると お布団が思うように動かない。 身体の上に 何かがのっている。
頭を捻ると 髪の毛に触れた。 嗅ぎなれたコロンの香り・・・ 何かがのっている、と思ったのは シャツを着た腕だ。
「かい・・・?」
「・・・あゆ・・・? おきたんだ・・・ 大丈夫?」
「なにしているの?」
「あ・・・ ごめん・・・ 寝ちゃったみたいだ・・・」
「海・・・ どーして ここにいるの?」
「・・・気になって 様子を見にきたら あゆが 死にかけていたから・・・」
「え・・・ どーして・・・?」
「あゆ? 憶えてないの? 39度以上も 熱があるんだよ」
海は 上着とネクタイをとった姿で お布団の上に横になっている。
「どうやって 入ったの?」
「憶えてないんだ・・・ あゆが 入れてくれた」
全然 記憶がない。
「そのまま くしゅん、となったから ベッドまで運んだんだよ」
見ると 赤いスリップ一枚で お布団に入っている。
「何か 食べれそう? 水分も摂らなくっちゃ」
「今 何時くらい?」
「1時をまわった」
「いつから・・・ 何時くらいに来たの?」
「7時くらいかな。 つい・・・ 寝てしまって。 ごめん。 終電なくなったから ここにいてもいい?」
いいわけない。
でも どうすればいいのか わからない。