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Kiss Again and Again
第21章 はじまりは こんな風に

 「歩ける? おいで・・・」
 海は 力尽きたわたしを 抱えるようにキッチンまでいざない ペットボトルのお水を差し出した。
 「口をすすぐといいよ」
 海に身体を支えられ 言われた通りに口をすすぎ お水を飲んだ。 海に抱き上げられベッドまで運ばれた。 わたしを抱き降ろすと 海も隣に横たわった。

 「少し前に アシスタントの女の子が 忘れた資料を届けてくれただけなんだよ。 髪を直したいから洗面所を貸して欲しいって それだけなんだよ」

 本当にそうだとしても よそのお宅で洗面所を借りたとしたら 髪の毛が落ちていないか、とか もっと気をつけるものでしょう? その人の意図していることに あなたは気がつかないフリをするの?

 「僕は 髪の毛一本で あゆの信頼を失ってしまうくらいだらしのない男なんだ?」

 なぜ あなたの方が 傷ついたように振舞うの?

 大丈夫よ。 何も始まっていない。 泣くのを止めなさい。 こんなことで傷ついたりするのを止めなさい。
 隣に横になっている海に背を向けた。

 目が醒めて いつもと違う風景に ぼんやりと何が起こったのか思い出そうとした。
 海がベッドまで運んでくれた。 そのまま 眠ってしまったのだ。
 頭を巡らせると キッチンに立っている海の後姿が見えた。

 「海・・・ ごめんなさい・・・ 眠ってしまって・・・」
 「ん? あゆ・・・ 起きた?」
 「はい・・・ ごめんなさい・・・ お仕事の邪魔をしてしまって・・・」
 「仕事、ってわけじゃあないんだけど。 調べ物をしていただけだから」

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