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Kiss Again and Again
第5章 はじまりのはじまり
純子ちゃんが言っていた。 相手を知り尽くして・・・ そうよね まだ 先輩のこと 何も知らない。 ただ・・・ 好き・・・
それって ばかみたい?
「もっと知るためのチャンスをください」
「おや。 何でも聞いて」
「寅さんは 好きですか?」
「えぇっ フーテンの寅さん? 好きかな。 日本人の原点、とかいっちゃって」
やっぱり。 寅さんツァーの発案者は 立花海、この人だ。 疑問が ひとつ解決。
「少年時代は なにをやっていましたか?」
「あゆ・・・ 知らないの?」
「なんでしょう?」
「僕 リトルリーグ日本代表のピッチャーだったんだよ」
絶句。。。
アメリカ遠征の写真まで見せてもらった。 幼い顔の日に焼けた立花海少年が大きなフラッグを持ち 笑っている。
この人 本当に 何でも持ってる。
「どんどん どーぞ。 次は 何を知りたい?」
あのね 初恋はいつですか?
初キスは?
初エッチは?
今 誰かと 付き合っていますか?
でも やめておきます。 聞くのは ちょっと怖い・・・かな・・・
「雨は 好きですか?」
「いえ。 晴れた日が好きです。 でも 今は あゆといられるから 雨もいいかな、と思っています」
「和食と洋食では どちらが好きですか?」
「あゆと食べるのだったら どちらでも好きです。 好き嫌いはないので」