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Kiss Again and Again
第7章 甘い生活
「あゆは 料理 得意だったりする?」
「ツナ缶を開けるくらい」
「それは 料理では ありません」
「でも ツナ缶が開けれるのだったら 夕食は パスタにする?」
「えっ・・・?」
「僕 料理は 意外と好きなんだ」
その意外性・・・ わたしとしては 大好きです。
狭いキッチンで ふたりで料理をした。 海は 驚くほど手際がいい。 大きなお鍋がない、と言うと フライパンでパスタを茹でた。 わたしが 洗ったレタスをちぎっている間に フライパンひとつで 小松菜とキノコのパスタができた。
「あとは あゆがツナ缶開ければ 完成」
この人に できないこと あるの?
美味しいパスタとサラダで 夢のように楽しい夕食。
この時点で 既に溶かされているわたし。
「片付けはわたしがするので シャワーをどーぞ」
「そう? 一緒に入ろうよ」
顔が赤くなる。 「それは また今度ということで・・・」
大好きな人がお泊りして 2回もエッチして 一日中一緒に過ごして ご飯まで一緒に作って 一緒に食べて・・・ 昨日までと なんという違い。 ”一緒”って すごい! すべてが変わってしまう。 一緒にシャワーは 無理だけど・・・
昨日も思ったけど 湯上がりの海は 色っぽい。 ほかほかした感じと 気がゆるんでくつろいでいる様子は うっとりする。
缶ビールを渡すと 「あゆも 入っておいで」
なんか いい・・・
バスルームから出ると 海はスマホをチェックしていた。
「ありゃ パジャマ着ちゃったんだ」
「?」
「どーせ すぐ脱ぐのに」
「・・・」
「おいで」
その言葉は ぞくり、とする。 それは 特別な意味がある。