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抱き屋~禁断人妻と恋人会瀬
第16章 九谷柚葉 18歳④どスケベ抱き枕妻
 案の定、柚葉は眠らず、とめどもなく佐伯に寝物語を話した。アメリカに婚約者を残して、自分は引き続き日本へ住むこと、それは大学で美術史を専攻したいのと、九谷家の膨大な蔵書や収集品に手をつけたいからだと言う。

 由緒を平安貴族にまで遡る九谷家は、上代から戦後昭和に至るまで、貴重な記録文書や美術品を所蔵している。そのごく一部はすでに一般公開されているが、全容は九谷家の人間にも把握しきれていない。

 そこで柚葉はその管理人の一人になるべく、学問を深めたい、と言うのが、日本に留まる大きな理由の一つだ。

「もちろん、それだけではないですよ…」

 柚葉は、声をひそめて言う。

 佐伯との秘められた関係もそうだが、柚葉の目的は九谷家の所蔵品でも、特に『たえの巫女の画貼』の研究を深めたいからだと言う。

「…あれを初めて見たのは、わたしがまだ八歳のときでした…」
 柚葉がこの話をするときは眼差しが、妖しく澱む。『たえの巫女』に出逢ったこと、それはそれほど彼女の性にとって衝撃的な事件だったのだ。

「怖くはなかったのかい?」

 と聞くと、柚葉は素直にうなずいた。

「怖かったです…それからしばらく寝込んで、悪い夢も何度か見ました。でも『たえの巫女』の画貼を見たその日からわたし、そのことしか考えられなくなってしまったんです…」

 幼い子供の中にも、性欲の原型らしいものは渦巻いている。淫らな責めを受ける巫女の春画を見て、柚葉は体調に影響するほどの衝撃を受け、ほどなく、本当の性に目覚めることになったと言う。
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