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抱き屋~禁断人妻と恋人会瀬
第16章 九谷柚葉 18歳④どスケベ抱き枕妻
「オナニー…らしいものは、小学三年生くらいからしていました…」

 巫女の責め苦を見て、柚葉がいじりだしたのはアナルだと言うところが興味深い。しかしその絵巻も事実、まだ初な娘の巫女が四つん這いにされてがんじがらめに縛られ、張り型で肛門を責められている図だったと言う。

「古来から、春を売るのは巫女だったそうです。歩き巫女と言われる放浪の神社札売りの女たちが、旅の道すがら春も売り出した、と言うのが遊女の原型だったと言われています」

 明治以前の日本は、性におおらかだったと言われている。神職につながる巫女たちの実態も、禁欲的なものではなく、春を売る仕事と言うのは、特に後ろめたい生業ではなかった。

 そんな巫女たちを集めて、性の実態を生き写しに描こうと言うのが『たえの巫女』の始まりであろうとも言われているが、それはやはり、人間のほの暗い部分を呼び覚ましていくものになりがちなようだ。

「『たえの巫女』は年代も作者もバラバラですが、これが連作と言われる理由は、登場している巫女に共通した特徴があるからです」

 それは性の責め苦を、自らの快感にする巫女たちだったと言うことだ。なのでかなりハードな責めを受けながらも、巫女たちの表情は鮮烈で、息を呑むほど艶かしく、悩ましいほどに美しくなっていく。

「わたし、思うんです。…そう言う巫女たちはたぶん、以前に描かれた『たえの巫女』の責め絵に魅せられてその道に目覚めていったんじゃないかって…」

 柚葉は、自分の体験に重ね合わせているのだろう。だが確かに、こうしたマゾヒスティックな性癖は多かれ少なかれ、世の中のほとんどの男女の中に潜在的には眠ってはいるはずのものだ。

『たえの巫女』はその中でも特に、同じ責め苦を受けたい、と思う女性を目覚めさせるに違いない。感受性の強い柚葉は、幼い時すでに、気持ちで病むほど巫女たちの被虐恥態に、恋い焦がれてしまったのだ。

「わたしもいつか、これはと言う絵師さんに描いてもらいたいんです…おじさまに責められて感じているわたしの恥ずかしい姿を…」

 名家の奥津城でくすぶり続けた柚葉の被虐願望は、そのまま彼女の人生の行く道まで形作ってしまったようだ。
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