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抱き屋~禁断人妻と恋人会瀬
第16章 九谷柚葉 18歳④どスケベ抱き枕妻
「『たえの巫女』の画貼へのお問い合わせもありますよ。…海外にも春画のコレクターさんは多いですから…」

 浮世絵版画もそうだが、これらは美術品としての価値が高く、海外でも広く評価されているのだそうだ。

 それにしても、海外のコレクターも驚くだろう。美術品とは言え、春画の問い合わせをして、答えてくれるのがこんな可憐な美少女だったら、どきどきしてしまう。

「確かに、年輩の男の方が多いです。でも、女の方も少なくないですよ。『たえの巫女』に魅せられた、と言う人は…」

 柚葉の目の色が妖しく、潤ってくる。『たえの巫女』の話をしているとき、柚葉はすでに発情しているのかも知れない。

 それにしても『たえの巫女』の魔力は恐ろしい。美術史的価値の高さもさることながら、海外にも多いSMファンをうならせる衝撃をいまだに持っていると言うことだ。

「午後、リモートで、海外のお客さまたちをもてなします。『たえの巫女』の実物を佐伯さんにも披露しますよ…」

 と、柚葉は濡れた重い声で言う。

「それは眼福だね」

 佐伯も抱き屋として一度は、真作を目にしてみたいと思っていたところだ。

 その佐伯の腕を、くすぐるように柚葉はそっ、とつまんで身体を擦り寄せてくる。

「それで今日は、どんな縛りで責めて頂けるのですか…?」
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